突破する

分娩室にとうとう誰もいなくなった。

変な椅子に座ってる私は、

だんだん座ってることもきつくなってきた。

息を浅くすると

だんだん酸欠のようになって

モヤモヤの中に吸い込まれていくみたいにフワフワしてきた。

あー

落ちそうだー…

とかその間もうあーーって叫んでた。

でも息を浅くしかしてなかったからソーマは苦しかったんだろうな。

ピコピコと慌ただしく機械音がして、

先生たちと助産師さん達が入ってきた。

ソーマがちょっと危ないとか言ってる。

あんなに力がなかったのに先生から分娩台に上がれと言われたら超素直に、かつスピーディーに分娩台へ上がれるの。

そこそこ高いでしょ?

でもサクッと上がったの。

酸素マスクされて、

息してー!と怒られる。

みんなが私を見てる。

もう視界はキラキラ。

初めて見る世界でした。

説明ないまま股を引っ張られるような感じと

急にお腹を押されて

また雄叫び。

「切るよー」

ばちん!

ばちん!

2回切られた。

「自分で出すとよ!」

と言われてハッとした。

成宮くんって成宮寛貴

二宮くんってなんだっけ…

そうだ、ニノミヤカズナリ!!

ベビーベッドにソーマを寝かせるんだ!!!

5回くらいきばって、

ズルん。

ソーマ誕生オールラビュ(´ゝ3・`)ノ⌒☆

放心。

みんな私を見てたのに、

産まれた瞬間先生3人以外さーっとソーマの方へ。

酸素マスク取られて遠くへ連れてかれるソーマ。

「おめでとう!元気よ!カメラどこ?」

カメラってなに?

あーカメラね…

「(病室の)ベッドのところ」

ソーマ誕生して最初の一言はこれ。